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『わかりやすい野球のルール』粟村哲志のブログ

『わかりやすい野球のルール』(成美堂出版)監修者である現役野球審判員のブログです
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【2016年公認野球規則改正(1)】

 2016年度の公認野球規則は12項目の改正がありました。公式発表は以下を参照してください。

http://npb.jp/npb/2016rules.html

 私のブログでは、この12項目をひとつずつ解説していきます。様々なソースから得た情報を総合してお伝えしますので、少しでも審判関係の方や野球ファンの皆さんのお役に立てば幸いです。

(1) 2015年のOffcial Baseball Rulesの改正に伴い、条文構成を大幅に改める。(以下、昨年の条項を〈 〉で示す。)

 これは規則そのものの改正ではありませんが、1950年に米国でOffcial Baseball Rulesが構成を一新して改正されて以来、半世紀以上にわたり使用されてきた条文の並び方が一新されました。

2015年版までの目次
1.00 試合の目的、競技場、用具
2.00 本規則における用語の定義
3.00 試合の準備
4.00 試合の開始と終了
5.00 ボールインプレイとボールデッド
6.00 打者
7.00 走者
8.00 投手
9.00 審判員
10.00 記録に関する規則

2016年版の目次
1.00 試合の目的
2.00 競技場
3.00 用具・ユニフォーム
4.00 試合の準備
5.00 試合の進行
6.00 反則行為
7.00 試合の終了
8.00 審判員
9.00 記録に関する規則
本規則における用語の定義

 これまでの規則書では、試合の目的や用語の定義、その他、試合の運営にかかわる基本事項を前の方に寄せ、後半に打者・走者・投手に関連する規則をまとめていました。しかし、この構成では例えば打者と走者の両方にかかわる違反行為が6章と7章の両方に重複して出てくるなど、分かりにくい部分もありました。

 そこで今回の改正では、試合の開始から終了までを一連の流れとして展開する構成にすることによって、より分かりやすい構成を目指したようです。もちろん完璧な構成などあるはずもありませんが、今回の改正によって、通常のプレイ(打者が走者になる、打者や走者がアウトになる、投手が投球する…)は5章に、違反行為(妨害行為やボークなど)は6章にとまとめられ、マニュアル的な利用がしやすくなったと思います。条文のそれぞれに小見出し的なタイトルが付けられているのも、その一環でしょう。

 ちなみに、手前味噌で恐縮ですが、拙著『わかりやすい野球のルール』では、早くからこの構成を導入していました。私が拙著で第6章に「妨害のルール」を設定したことは、やはり間違いではなかったと心強い気持ちです。

 今まで『公認野球規則』を充分に勉強され、規則番号を覚え込まれていた方にとっては、今回の改正は知識の洗い直しが必要になって大変だと思います。しかし、私も昨年の米国版Official Baseball Rulesと今年の『公認野球規則』をしっかり読み込むにつけ、新しい構成の方が、ひとつひとつのルールがスルスルと頭に入って来る印象があります。今年の『公認野球規則』には各条文ごとに旧番号も付され、また巻末には番号の新旧対照表もありますので、新たな気持ちでルールの勉強をするチャンスではないでしょうか。

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プロフィール

粟村哲志

Author:粟村哲志
1975年8月4日広島県生まれ。早稲田大学卒。早大在学中に、故・西大立目永氏に師事して審判を学ぶ。2000年から中学硬式野球団体で本格的に審判を始め、社会人野球審判員を経て、2007年からは国内独立リーグでも活動する。2007年北信越BCリーグ、2008年四国・九州アイランドリーグ、2012BCリーグ、2013~2014年ルートインBCリーグ(クルーチーフ)、2015日本女子プロ野球リーグ、2017年ベースボールファーストリーグで審判員を務めた。
※リーグ名はその年度の名称。BFLはオープン戦のみの参加。

現在は関東地方を中心に年間200試合前後の試合に出場しながら、後進の育成や野球規則に関する情報発信に努めている。また、執筆活動、インターネット番組司会、野球実況アナウンサーなど多方面で活動中。

監修書に『わかりやすい野球のルール』(成美堂出版)、『バッティングパーフェクトマスター』『ピッチングパーフェクトマスター』(別冊ルール解説、新星出版社)がある。インタビューおよび寄稿に『中学野球小僧』(白夜書房)2006年7月号「実戦で役立つボーク完全解説」p114~121、2007年1月号「ぼくらの野球用具大特集」p46、2007年5月号「7つの場面で徹底理解するランナーのルール」p162~169、2008年5月号「中学球児のためのグラウンドルール&マナー講座」p114~119、『プレジデントオンライン』2018年5月12日「あと10年で"野球部の中学生"は全滅する」https://president.jp/articles/-/25104など。

主な出場記録は以下の通り。
【リトルシニア】
日本選手権大会(00~07、09~15)
全国選抜大会(02、04~05、07、10、13、15)
ジャイアンツカップ(01~02、06~07、09~15)
【プロアマ交流戦】
茨城ゴールデンゴールズ対NPB選抜「フューチャーズ」球審(2007.5.31 水戸市民球場)
【BCリーグ】
2007年公式戦6試合出場
2012年公式戦2試合出場
2013年公式戦37試合(うちGCS2試合)/NPB交流戦1試合/OP戦2試合出場
2014年公式戦(集計中)
【四国・九州アイランドリーグ】
2008年公式戦55試合出場/NPB交流戦2試合出場
【女子プロ野球リーグ】
2015年公式戦(集計中)

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