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『わかりやすい野球のルール』粟村哲志のブログ

『わかりやすい野球のルール』(成美堂出版)監修者である現役野球審判員のブログです
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2014年規則改正(1)

2014年は、公認野球規則に14項目の改正がありました。すでにシーズンも動き出し、新しい規則でスタートされていると思いますが、確認のためにこれから1項目ずつ解説をしていこうと思います。

なお、改正の内容は、日本野球機構(http://www.npb.or.jp/)または日本野球連盟(http://www.jaba.or.jp/)のウェブサイトで入手することができます。また、『公認野球規則』は一般の書店で購入することができます。



さて、それでは今回は(1)のグラブの色の制限から始めます。

【改正内容】
(1)1.15冒頭の「投手のグラブ」を「投手を含む野手のグラブ」に改め、同(a)を次のように改める。
①末尾に次を追加する。
 守備位置に関係なく、野手はPANTONE®の色基準14番よりうすい色のグラブを使用することはできない。
②次の【注】を追加する。
 【注】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。

【旧規則全文】
1.15 投手のグラブの規格および構造は、1.14規定のとおりであるが、別に次の制限がある。
(a) 投手用のグラブは縫い目、しめひも、網(ウェブ)を含む全体が1色であることが必要で、しかもその色は、白色、灰色以外のものでなければならない。
(b) 投手は、そのグラブと異なった色のものを、グラブにつけることはできない。
(c) 球審は、自らの判断または他の審判員の助言があれば、あるいは相手チームの監督からの異議に球審が同意すれば、本条(a)または(b)項に違反しているグラブを取り替えさせる。

【新規則全文】
1.15 投手を含む野手のグラブの規格および構造は、1.14規定のとおりであるが、別に次の制限がある。
(a) 投手用のグラブは縫い目、しめひも、網(ウェブ)を含む全体が1色であることが必要で、しかもその色は、白色、灰色以外のものでなければならない。守備位置に関係なく、野手はPANTONE®の色基準14番よりうすい色のグラブを使用することはできない。
【注】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。
(b) 投手は、そのグラブと異なった色のものを、グラブにつけることはできない。
(c) 球審は、自らの判断または他の審判員の助言があれば、あるいは相手チームの監督からの異議に球審が同意すれば、本条(a)または(b)項に違反しているグラブを取り替えさせる。


 従来、投手についてはグラブの色の制限が厳しく行われてきました。投手用のグラブが白色、灰色を禁じられているのは、ボールと一体になって識別しづらいからです。今回野手のグラブについて規制が設けられたのも同様の趣旨で、審判員が捕球かどうかを判定する際に、グラブの色が薄いと見づらいからという理由が挙げられています。

 NPBでは今年から適用されますが、アマチュア野球で急にグラブを買い替えたりしなければならなくなると負担が大きいため、【注】が設けられて団体ごとに対応を決めて良いことになっています。アマチュア主要4団体では、社会人野球と大学野球で今年は移行期間として適用せず、高野連ではもともと黒色以外のカラーグラブを認めていないので従来通り、全日本軟式野球連盟では本規則を適用しないことになったそうです。ちなみに私が所属するルートインBCリーグでも、今年は猶予期間となりました。

 薄い色の基準として、世界的に用いられている色見本である「PANTONE」社の基準が記されていますが、これをグラウンドで審判員や関係者が判断することは容易ではありません。したがって、用具メーカーが規定を守って製作し、販売しているものは大丈夫と考えるしかありません。ただ、使用しているうちに色が褪せてしまったりしたものは制限の対象となるため注意が必要です。日本の規則委員会のアイデアで、今年の『公認野球規則』の表紙色は、このPANTONE®の色基準14番(黄色)が採用されました。一つの参考にはなると思います。

 なお、アメリカの規則解釈では、この色制限は「グラブ」に関するものであって、「ミット」は含まれません。また、投手用グラブも「全体が1色」である必要はなく、2007年からパイピング(日本語で言うハミダシ)は全体と異なる色を用いて良いことになっています。しかし、日本では例外規定を設けることによって様々な疑義が生じ、混乱を招く恐れがあると考えて一律の規定をしているようです。

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プロフィール

粟村哲志

Author:粟村哲志
1975年8月4日広島県生まれ。早稲田大学卒。早大在学中に、故・西大立目永氏に師事して審判を学ぶ。リトルシニア関東連盟審判員、東京都野球連盟(JABA)審判員等を経て、2007年から国内独立リーグで活動。2007年北信越BCリーグ、2008年四国・九州アイランドリーグ、2012BCリーグ、2013~2014年ルートインBCリーグ(クルーチーフ)、2015日本女子プロ野球リーグで審判員を務める。

現在は、リトルシニア関東連盟審判部技術委員(練馬シニア所属)。NPO法人Umpire Development Corporation正会員。関東審判倶楽部(KUC)アドバイザー。東都学生軟式野球連盟嘱託審判員。

監修書に『わかりやすい野球のルール』(成美堂出版)、『バッティングパーフェクトマスター』『ピッチングパーフェクトマスター』(別冊ルール解説、新星出版社)がある。インタビューおよび寄稿に「中学野球小僧」(白夜書房)2006年7月号「実戦で役立つボーク完全解説」p114~121、2007年1月号「ぼくらの野球用具大特集」p46、2007年5月号「7つの場面で徹底理解するランナーのルール」p162~169、2008年5月号「中学球児のためのグラウンドルール&マナー講座」p114~119など。

主な出場記録は以下の通り。
【リトルシニア】
日本選手権大会(00~07、09~15)
全国選抜大会(02、04~05、07、10、13、15)
ジャイアンツカップ(01~02、06~07、09~15)
【プロアマ交流戦】
茨城ゴールデンゴールズ対NPB選抜「フューチャーズ」球審(2007.5.31 水戸市民球場)
【BCリーグ】
2007年公式戦6試合出場
2012年公式戦2試合出場
2013年公式戦37試合(うちGCS2試合)/NPB交流戦1試合/OP戦2試合出場
2014年公式戦(集計中)
【四国・九州アイランドリーグ】
2008年公式戦55試合出場/NPB交流戦2試合出場
【女子プロ野球リーグ】
2015年公式戦(集計中)

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